いま応用情報技術者試験は、大きな制度変更の入口に立っています。2026年度からのCBT方式移行、2027年度以降の区分体系再編、そして新試験の登場——。「今受けるべきか、新制度を待つべきか」を判断できるよう、公表済みの事実だけを時系列で整理します。確定した日程と申込み期間は試験情報にまとめています。
先生、応用情報が『激変』するってウワサ聞いたんだけど、要はどういうこと?
よっしゃ、今日でスッキリさせたい!
いい着眼点ね。
実は今、複数の変更が同時に進んでいるのよ。
だから混乱しやすいの。
大きく4つ——CBT化、区分再編、新試験、シラバス更新。
時系列で順番に見ていきましょうね。
整理すると、変更は『実施方式』『制度全体』『試験区分』『出題内容』の4レイヤーに分かれる、ということですね。
つまり、それぞれ発表時期も適用時期も違うわけです。
うぅ〜ん…いっぺんに言われると頭がこんがらがるのぉ?
まりあ、まず一番近い変更から知りたいなぁ…
じゃあ直近から。
2026年度から、応用情報・高度・支援士はCBT方式へ移行するのよ。
日程も変わって、従来の春期相当を『前期(2026年11月頃)』、秋期相当を『後期(2027年2月頃)』として実施する予定なの。
え、紙じゃなくてパソコンで受けるやつ?
会場予約する感じ?
春と秋って名前じゃなくなるのか〜。
スケジュール要注意だな!
そう。
会場を予約して受ける形になるから、対策とあわせて日程調整も早めが安心ね。
ただし大事なのは——問う知識・技能の範囲そのものは変わらないの。
だから学習内容は今まで通りでいいのよ。
補足すると、CBT化は『受け方』の変更であって、『何を問うか』は不変、という切り分けが重要ですね。
形式に不安があっても、勉強の中身を作り替える必要はない、と。
えへへ、それなら少し安心なのぉ〜。
じゃあ…出る内容が変わる話はどこにあるの?
それが3つ目と4つ目。
まず出題内容側では、2026年1月公開のシラバスVer7.2で更新が入ったのよ。
法務では『下請法』を削除して『中小受託取引適正化法(取適法)』を追加。
ほかにデジタルプラットフォーム関連法、DDD、マイクロサービス、AI利活用原則なども追加・更新されたわ。
げっ、法律の名前が変わったのか。
旧名で覚えてたらバツになるやつ?
要は『取適法』で覚え直せってこと?
そういうことです。
旧法名『下請法』で暗記していると誤答リスクになります。
DDDやマイクロサービス、AI利活用原則も新規論点なので、科目A対策では押さえておきたいところですね。
そして中長期の話。
2026年3月31日に、経産省とIPAが区分体系見直し案を公表したの。
2027年度以降、応用情報と高度試験を大括り化して『マネジメント』『データ・AI』『システム』の3領域へ再編する、という案よ。
新しい名前は『プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)』で、2027年度の夏頃〜秋頃に始まる予定なの。
うぅ〜ん…応用情報がなくなっちゃうのぉ?
まりあ、ちょっと心配になってきたなぁ…
IPAは『現行試験制度については、2026年度の試験実施をもって終了する予定』としているの。
新制度の試験区分の一覧に、応用情報技術者試験の名前はないわ。
ただし公表内容は検討状況で、今後変わる可能性があるのよ。
そして4つ目、2027年度に新設予定の『データマネジメント試験(仮称)』は、2026年6月22日にサンプル問題が初公開されたのよ。
公開されている科目Aのサンプル問題は3問で、データガバナンス、データ品質、メタデータを題材にしています。
IPAの説明では、この試験は『ITパスポート試験の次のステップ』という位置づけです。
一方、応用情報と高度試験を組み直してできるのが『プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)』です。
こちらは、マネジメントとシステムの2区分で、シラバス案と科目Bのサンプル問題が公開されています。
データ・AIの区分は準備中です。
なるほど〜、新しい試験の中身も少しずつ見えてきてるのか!
じゃあ結局さ、今受けるべき?
それとも新制度待つべき?
どっち?
判断材料を事実ベースで整理するわね。
まず、2026年度中はCBT化しても学習内容は不変。
だから今の勉強はそのまま活きるのよ。
現行の応用情報として受けられるのは、2026年度の前期・後期の試験までの予定。
区分再編や新試験は2027年度以降の話で、内容はまだ『案』の段階なの。
論点を分けると——現行の高度試験・支援士試験で一部科目の免除要件を満たした人には、一定期間、新しい試験でも一部科目を免除することが検討されています。
一方で、これから長く学ぶなら、Ver7.2の新論点とデータ・AI分野に早めに触れておくのが合理的です。
えへへ、つまり…今の勉強を続けつつ、新しい情報もチェックしておけばいいのぉ?
なんだか道すじが見えてきたぁ〜。
その通りよ、まりあさん。
制度は動いている最中だから、確定と未確定を分けて見るのが一番大切なの。
公式の発表を一次情報で確認する習慣をつけておけば、慌てなくて済むわ。
よっしゃ、今日の話スッキリした!
事実だけで判断できるって安心だな。
先生、ありがとう!
確認クイズ
2026年度からの応用情報技術者試験のCBT方式移行に関する説明として、公表された事実に照らして正しいものはどれか。
- CBT移行にともない、問う知識・技能の範囲も大きく変更される
- 従来の春期相当を『前期(2026年11月頃)』、秋期相当を『後期(2027年2月頃)』として実施する予定である
- 2026年度から応用情報は廃止され、データマネジメント試験に完全に統合される
- CBT移行は情報処理安全確保支援士試験のみが対象で、応用情報は対象外である
こたえを見る
正解: 2. 従来の春期相当を『前期(2026年11月頃)』、秋期相当を『後期(2027年2月頃)』として実施する予定である
2026年度から応用情報・高度・支援士がCBT方式へ移行し、春期相当を前期(2026年11月頃)、秋期相当を後期(2027年2月頃)として実施予定です。問う知識・技能の範囲自体は不変とされています。3区分への再編や新試験は2027年度以降の予定(見直し案)で、現行の試験制度は2026年度の試験実施をもって終了する予定とされています。データマネジメント試験(仮称)は『ITパスポート試験の次のステップ』として新設される試験で、応用情報と高度試験の再編先は『プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)』です。