基礎統計と検定 — 信頼区間・p値・t検定

信頼区間・帰無仮説/対立仮説・p値・有意水準・t検定/カイ二乗/ANOVA を整理。

基礎統計と検定は AP科目Aで頻出。信頼区間・帰無仮説・p値・t検定など『データ分析』の基礎理論を押さえます。

鳴海 理央(普段) 鳴海 理央

整理すると、統計の中心概念は次の三つです。
① 母集団 (全体) と標本 (サンプル)、② 推定 (標本から母集団のパラメータを推測)、③ 検定 (仮説の真偽を統計的に判定)。

砂原 ニコ(普段) 砂原 ニコ

ねぇ、信頼区間って結局何のこと?

緒方 ナオミ 先生(笑顔) 緒方 ナオミ 先生

母集団パラメータ (例: 母平均) が含まれる確率的な範囲のことよ。
『95% 信頼区間 [3.2, 5.8]』なら『真の母平均は 95% の確率で 3.2〜5.8 の範囲にある (この方法を繰り返せば 95% の区間に真の値が含まれる)』という意味なの。

藤咲 まりあ(普段) 藤咲 まりあ

p値って…なぁに?

鳴海 理央(普段) 鳴海 理央

帰無仮説 (差がない・効果がない) が真と仮定したときに、観測データ以上に極端な結果が得られる確率。
p < 0.05 (5%) なら『偶然とは考えにくい = 統計的に有意』として帰無仮説を棄却します。

緒方 ナオミ 先生(普段) 緒方 ナオミ 先生

AP では『t検定』『カイ二乗検定』『分散分析 (ANOVA)』の用途区別が問われます。
t検定 = 平均の比較、カイ二乗 = 度数分布の独立性、ANOVA = 3群以上の平均比較、と覚えておきましょう。

砂原 ニコ(普段) 砂原 ニコ

p値ってよく聞くけど、落とし穴とかあるの?

鳴海 理央(普段) 鳴海 理央

ありますよ。
p < 0.05 で『有意』としても『効果が大きい』という意味ではない点に注意です (効果量と区別)。
サンプル数が大きいと小さな差でも有意になりがちですし、多重検定では補正 (Bonferroni 等) も必要になります。
AP では『p値の意味』を問う基礎問題が中心ですね。

確認クイズ

統計的検定における『p値』の意味として、最も適切なものはどれか。

  1. 帰無仮説が真である確率
  2. 対立仮説が真である確率
  3. 帰無仮説が真であると仮定した下で、観測されたデータ以上に極端な結果が得られる確率
  4. サンプル平均の標準誤差
こたえを見る

正解: 3. 帰無仮説が真であると仮定した下で、観測されたデータ以上に極端な結果が得られる確率

p値は『帰無仮説 H0 が真と仮定したとき、観測値以上に極端な結果が偶然得られる確率』。p < 0.05 なら『偶然では起きにくい = H0 棄却』とする。1 はよくある誤解で、p値は H0 自体が真である確率ではありません。

🔖 この記事の関連書籍

Amazonアソシエイトリンクを含みます。他分野は おすすめ書籍ページ へ。