ステークホルダー管理・コミュニケーション

Power-Interest Grid、関与レベル、コミュニケーション計画書、チャネル数 N(N-1)/2 を整理。

近年の PMBOK で重視されるステークホルダーマネジメントとコミュニケーション。AP科目Aでも増えてきた論点。

鳴海 理央(普段) 鳴海 理央

ステークホルダーを特定して、影響力 / 関心度マトリックス (Power-Interest Grid) で分類、そのあと関与計画の策定 → 関与の管理 → 監視、という流れですね。

砂原 ニコ(普段) 砂原 ニコ

Power-Interest Gridって何?

緒方 ナオミ 先生(笑顔) 緒方 ナオミ 先生

影響力 (高/低) × 関心度 (高/低) の4象限で分類するのよ。
高/高は『密接に連携』、高/低は『満足度を維持』、低/高は『情報を提供』、低/低は『最低限の監視』、というふうに関与の方針を変えていくの。

藤咲 まりあ(普段) 藤咲 まりあ

コミュニケーションマネジメントって、何をするんですかぁ?

鳴海 理央(普段) 鳴海 理央

情報の収集・配布・保管を計画・管理するプロセスです。
誰に・何を・いつ・どの方法で伝えるかを定義した『コミュニケーション計画書』が成果物になります。

緒方 ナオミ 先生(普段) 緒方 ナオミ 先生

APでは『コミュニケーションチャネル数の計算 N(N-1)/2』と『関与レベルの分類』が頻出よ。

影響力と関心度から関与策を決める

社内販売システム刷新を例に、経営責任者は影響力が高く関心度も高いため、重要判断へ参加してもらい密接に連携します。法務部門は承認権限が高い一方、日常の関心は低いなら、必要な節目で説明して満足度を維持します。現場利用者は権限が低くても関心が高いため、試用会や定期ニュースで情報を提供し、要件漏れを防ぎます。分類は固定ではなく、反対運動や組織変更が起きれば更新します。

特定した各人について、現在の関与レベルと望ましい関与レベルを「不認識・抵抗・中立・支援・主導」で比較します。たとえば現場責任者が現在「抵抗」、望ましい状態が「支援」なら、懸念を個別面談で確認し、移行リスクの対応策と意思決定への参加方法を計画します。単に大量の情報を送るのではなく、期待する行動変化に合う手段を選ぶことがポイントです。

チャネル数と伝達方式を計算・選択する

全員が互いに直接連絡できる経路数は N(N−1)÷2 です。8人なら8×7÷2=28経路です。ここへ2人追加すると10×9÷2=45経路となり、増加は17経路です。「人数が2人増えたから2経路だけ増える」という誤答は、追加メンバーが既存全員とも結ばれる点を見落としています。なお、この式は潜在的な一対一の組合せであり、会議の参加人数や実際のメッセージ数を表す式ではありません。

方式向く状況例
双方向型即時の認識合わせ・合意形成会議、通話、ワークショップ
プッシュ型指定相手へ確実に送付メール、通知、報告書配信
プル型大量情報を必要時に参照ポータル、文書リポジトリ

緊急障害の意思決定をポータル掲載だけで済ませる、全員へ同じ詳細報告を送り続ける、といった選択は目的と方式が一致しません。「誰に、何を、いつまでに理解・決定してほしいか」を先に定め、機密性、緊急性、記録の必要性も加えて手段を選びます。

確認クイズ

10人のメンバーから成るチームで、全員が互いに直接コミュニケーションを取る場合のコミュニケーションチャネル数はいくつか。

  1. 10
  2. 20
  3. 45
  4. 100
こたえを見る

正解: 3. 45

コミュニケーションチャネル数は N(N-1)/2 = 10×9/2 = 45。人数が増えると組合せ的に増えるため、大規模プロジェクトではコミュニケーション計画 (誰が誰と通信するか) の設計が重要になります。

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