SLA・SLM・SLO・OLA・UC

SLA を支える階層構造 (OLA・UC) と SLM プロセス、SLO の役割を整理。

サービスレベルの管理は AP頻出。SLA・SLM・SLO・OLA・UC の関係を整理します。

鳴海 理央(普段) 鳴海 理央

SLA はサービス品質の合意、SLM はそれを達成・維持するプロセス、SLO は SLA 内の具体的な目標値、です。

砂原 ニコ(普段) 砂原 ニコ

OLA はどうなるの?

緒方 ナオミ 先生(笑顔) 緒方 ナオミ 先生

OLA (Operational Level Agreement) は組織内部のチーム間の合意。
SLA を支える内部の取り決めで、たとえば社内 IT が SLA を出すなら、各サブチーム (ネットワーク・サーバ・DB) との OLA で構成される、というイメージ。

藤咲 まりあ(普段) 藤咲 まりあ

UC は何ですかぁ〜?

鳴海 理央(普段) 鳴海 理央

Underpinning Contract、つまり外部ベンダーとの契約で、SLA を支える外部支援契約ですね。
SLA を達成するには、OLA・UC・内部運用 の3層が機能する必要があります。

緒方 ナオミ 先生(普段) 緒方 ナオミ 先生

AP では『SLA・OLA・UC の関係』や『SLA 違反時の対応』がよく問われるのよ。

顧客向けSLAを内部目標と契約へ分解する

ECサイトの「月間稼働率99.9%、重大障害は30分以内に一次応答」というSLAを考えます。これを実現するため、運用チームとネットワークチームのOLAに「監視通知から10分以内に担当者を割り当てる」、外部回線事業者とのUCに「重大回線障害は15分以内に応答する」と定めます。SLOは、稼働率99.9%や一次応答30分という測定可能な目標値です。SLAは目標だけでなく、測定範囲、報告周期、除外条件、未達時の対応などを含む顧客との合意全体を指します。

用語相手・役割例
SLA顧客とサービス提供者月間稼働率、応答時間、報告方法
SLOSLAを評価する具体的目標99.9%、30分以内
OLA提供者内部のチーム間監視から10分以内に担当割当て
UC提供者と外部供給者回線事業者の復旧・応答条件

測定可能なSLAを設計し未達を改善する

良いSLOは、対象、指標、目標、測定窓、データ源を明示します。「高速に応答する」では判定できませんが、「国内の検索APIの95パーセンタイル応答時間を暦月で1.0秒以下、監視基盤の成功リクエストを母数に測定」とすれば再現可能です。SLMは、合意して終わる活動ではなく、測定、報告、レビュー、改善を継続するプロセスです。未達なら、まず測定値と除外条件を確認し、OLA・UCのどこがボトルネックかを分析して改善計画を合意します。

典型誤答は、SLOを顧客との契約書そのものとすること、OLAを外部ベンダー契約とすること、SLAを高く設定するほど必ずよいと考えることです。目標を厳しくすると冗長化や待機要員の費用も増えます。事業上必要な水準、実現費用、測定可能性の三つを比較して決めます。

確認クイズ

OLA (Operational Level Agreement) の主な対象として、最も適切なものはどれか。

  1. 顧客とサービスプロバイダ間の合意
  2. 外部ベンダーとサービスプロバイダ間の契約
  3. サービスプロバイダ内部のチーム間合意
  4. 監督官庁とサービスプロバイダ間の規制協定
こたえを見る

正解: 3. サービスプロバイダ内部のチーム間合意

OLA は『サービスプロバイダ内部のチーム間合意』。1 は SLA、2 は UC (Underpinning Contract)。SLA を達成するためには、OLA と UC が SLA を支える構造で機能する必要があります。

緒方ナオミ先生、鳴海理央、藤咲まりあ、砂原ニコが雪だるま作りを楽しむ様子

🔖 この記事の関連書籍

Amazonアソシエイトリンクを含みます。他分野は おすすめ書籍ページ へ。