IT 投資判断の経済性指標は AP科目Aで必出。TCO・NPV・IRR・PBP・ROI の違いと使い分けを押さえます。
主要な経済性指標: ① TCO (総保有コスト)、② ROI (投資収益率)、③ NPV (正味現在価値)、④ IRR (内部収益率)、⑤ PBP (回収期間)、⑥ EVA (経済付加価値)。
TCO ってなに?
Total Cost of Ownership のことよ。
導入コストだけじゃなくて、運用・保守・廃棄まで含めた生涯総コストね。
例えばサーバ初期100万 + 5年運用50万/年 = TCO 350万。
クラウドとオンプレを比較するときに頻出なのよ。
NPV と IRR の使い分けって…どうすればいいのぉ?
NPV は『ある割引率で期待される価値の合計を現在価値で計算』。
プラスなら投資価値あり。
IRR は『NPV=0 となる割引率』、要求収益率と比較して判断。
複数案件を比較する場合 NPV、相対的判断は IRR が便利。
PBP (Payback Period・回収期間法) は『投資額の回収にかかる年数』のことね。
シンプルだけど時間価値を考慮しないから、大雑把な判断用なのよ。
NPV や IRR と組み合わせて使うのが定石ね。
実際にはどう使い分けるの?
整理すると、(1) 短期判断・経営層への説明: PBP・ROI、(2) 中長期投資判断: NPV・IRR、(3) ライフサイクル全体評価: TCO、(4) 株主価値: EVA、ですね。
AP では計算問題と用途判断の両方が出題されます。
📝 計算例
【例題】
初期投資 1000万、年間 CF 300万、5年間運用、割引率 5% の NPV と PBP は?
NPV = -1000 + 300/1.05 + 300/1.05² + 300/1.05³ + 300/1.05⁴ + 300/1.05⁵
= -1000 + 285.7 + 272.1 + 259.2 + 246.8 + 235.1
= -1000 + 1298.9
≒ +298.9 万 (投資価値あり)
PBP (単純) = 1000 / 300 ≒ 3.33年 (4年目で回収)
確認クイズ
TCO (Total Cost of Ownership) の概念に最もよく当てはまる説明はどれか。
- システム導入時の初期投資コストのみを計算する指標
- システム導入から廃棄までの全期間を通じた総コストを評価する指標
- 投資額に対する利益率を計算する指標
- 正味現在価値を計算する指標
こたえを見る
正解: 2. システム導入から廃棄までの全期間を通じた総コストを評価する指標
TCO は導入コスト + 運用 + 保守 + 廃棄 を合計した『生涯総保有コスト』。クラウド vs オンプレ・SaaS vs パッケージ などの比較で重要。1 は初期投資コスト、3 は ROI、4 は NPV の概念。